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投票日翌日

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参議院選挙の結果が出揃い、大方の予想通り自民とそのお仲間の圧勝、野党ボロ負け、その中で共産党だけちょっと増えた、と、そのような感じになりました。

一部、東京選挙区での山本太郎氏当選や京都選挙区での共産党倉林氏当選など、小さな話題もありまして、Twitterなんぞを眺めているとこうした小さな善戦に話題集中、よかったよかったとはしゃぐやつ、なんであんなやつがと怒ったりガセネタやデマで中傷するやつ、いろいろいます。

沖縄で自民党を落としたのは天晴れですが、でもそれにしても全国レベルでは自民とその腰巾着どもが圧勝したという事実の前では些末な話です。

いや、まあ些末というのは言いすぎですが、ただ現時点で、頭の悪いツイート群がこうした少数派に支持されて当選した人間に対して中傷を繰り広げてるのを見てゲンナリしてるところでございまして。

これが昔の話なら、誰が勝とうが負けようがただの好き嫌いとか主義主張とかの話でお仕舞いでした。小さな出来事で中傷合戦しても、それはそれで楽しい遊びです。

今回は自民党の改憲草案が出た後なので意味が違います。

国民は自民党の改憲草案に賛成し、TPPに賛成しました。
改憲草案では、基本的人権を制限することが明記されているし、立憲主義を完全否定しているし、民主主義からの脱却も臭わせています。
TPPはISD条項の通り、国家が企業に征服され国体を維持するのが難しくなる植民地化です。この二つの「日本を売り渡す」政策が広く支持されました。

したがって今回民主的な選挙という形で、広く国民が「われわれの人権を引っぺがしてください身ぐるみ剥いで使い捨てにして殺してください民主主義を一刻も早く終わらせてくださいよろしくお願いします」と宣言したということになります。

これはとても大きな決断です。

無血革命なんて言葉がありますが、平和的で民主的な選挙という仕組みを使って、平和的で民主的なシステムの崩壊を国民が決定しました。

私も国民だし、基本的にデモクラシーを現在最善のシステムと認識していますので、民主的にそれらが破棄されたのであれば諦めて身の振り方を考えねばなりません。

例えば表現の自由が奪われたあとに「政府あほかボケ」と言ってたら逮捕された上に拷問されるかもしれません。自民党の改憲草案では、拷問の禁止を弱めています。日本とそっくりさんの北朝鮮や旧ソ連を見ればわかる通り拷問による「教育」がいつ行われても不思議はないのです。

で、拷問はたまりません。
私は映画マゾですが本物のマゾではありません。それどころか痛みには人の100倍弱いです。
指先をちょっと切っただけでおおさわぎして貧血まで起こします。超ヘタレと言っていいでしょう。

己の信念のために拷問に耐えられるかと言えば耐えられるはずもなく、今からはっきり言えることは「とても耐えられません。全体主義でもファシストでも何でもやります。改宗します。安心教に入ります。放射能は安全安心です。食べて応援きずな系です。よろしくお願いします。ばんざーいばんざーい」と泣きながら乞うような下劣な対応をすることが明らかであろうということです。

というわけで、先人たちに学ぶとすれば、野坂氏など都会派のインテリたちを見習ってできるだけのほほんと過ごし、ほとぼりが冷めた後に「あの頃はひどかったよなあ」と振り返る時が来るのを待ちます。そんな時は生きている間は来ないかもしれませんがそれならそれで楽です。

90年代あたりから全体主義の蔓延を関知して危惧していましたが、完全に予想通りの展開となってしまいました。

「従う人」たちを心の底から軽蔑します。今のところはこう書いてもまだ拷問されません。

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