CDできたので秘話

新作アルバムのCDができたんですよ。
CDっていう媒体が終焉を迎えてるとかそういう時期らしいですがお構いなしに。
チルドレンクーデターのアルバムは96年ごろF.M.N.soundfactryから出していただいた「puppet reaction」以来のことで、まあずいぶん久しぶりです。
今回はHosoiKoBoから出しますからすべて自分たちの手によるアルバムです。
そういう意味ではうんと昔の「欲情する機械」以来とも言えるんですね。「欲情する機械」は完全手作りの自主カセットでした。
チェルノブイリ事故のあと絶望を込めて作ったあの頃の記憶も蘇ります。
原発事故→チルド作品→事故国家崩壊
こういう時系列との共時性というものを感じます。
何、日本は崩壊しないって?まあ目に見える崩壊の代償として世界先進国の奴隷とかゴミ箱とかになるわけだったら実質崩壊と同じようなものですわな。

というような話はさておき、CDのタイトルは「Fear of Liberty」って言いまして、昔は日本語にこだわっていたんですけど、「Georgia!」や「Twin Black Buss」の頃からか英語のタイトルを付けるようになりました。皮肉とかヤケクソとかそういう意図があったわけですが今回は全然違いまして、単にアメリカ始め海外だけで売ろうとしていたからです。
レーベルから出していただくときは流通のことなど考えなくてもいいのですが、自分でやるとなるとそうもいきません。そんでもって、手作りカセットの時代とは違い、流通や営業に長けていないどころかまるで無知で何も出来ない我々としては「国内で売るのはライブの手売りやネット通販ぐらい」と、販路を諦めていたわけです。
アメリカにはiTSをはじめネット配信の代理店がいくつもあって、そのうち一つと契約して世界で細々と売っていこうかなと、そう考えていたわけです。

だから英語のタイトルや曲名をうんうん呻りながら考えていたのですが、せっかく一所懸命作ったんだから国内でも売りたいなと思い始め、そんな中アリスセイラーや岡村詩野さんの協力もあって、国内で販売できることになりました。

そうなると日本語のタイトルを付けたくなるということで、そのまま「自由の恐怖」と付けたわけですが、国内盤と海外版を作り分けることもままならず、個人的に好きではない副題的な長ったらしい言い回しであるところの「Fear of Liberty -自由の恐怖」っていうタイトルに落ち着いてしまいました。

あれ?制作秘話というか、長いタイトルを何故付けたかという言い訳になってきたぞ。まいいか。

というわけで、では肝心の「自由」とはなんぞや、「恐怖」とはなんぞやという話をしなければなりませんがそれはCDパッケージの中で千日前レタスというやつが簡単に解説しております。簡単に書きすぎて説明不足なのですが複合的な意味合いがあるということです。
例えば恐怖ですが、自由という言葉や意味に対する恐怖という抽象的な概念でもありますが、社会心理的な意味での「奴ら側」の恐怖も指していて、また同時にそんな世界の違和感で圧死する「私たち側」の恐怖も指しています。
「自由」はLibertyで、Freedomを指しません。だから多分に政治的です。

というようなややこしい話は置いといて、せっかくだから秘話行きます。
このCDが出来たのはもちろん多くの人々のおかげでありますが、とりわけ重要なのは佐藤薫、鈴木創士、アリスセイラー、岡村詩野、WADA the VAMPIRE!、青井橘(いずれも敬称略)であります。
ひとりずつについて書きたいことが山盛りありますがこの場では名を出すに留めます。そしてこのうち、青井橘は完成を待たずに死んでしまいました。こら。死ぬとは何事か。多分本来は死ぬ予定ではなかったものが、ちょっとした神様か精霊かの手違いでうっかり逝ってしまったと思われます。人は死ぬと死にます。この単純な出来事が残り物に福をもたらすのがせめてものアレです。
ちょっと待って。秘話行く前にここで手が止まってしまうので秘話はまた今度の機会にさせてもらいますわ。

CD「Fear of Liberty -自由の恐怖」は2014年6月20日発売です。是非ともお買い求めになってください。