危篤状態で入院していたとめは退院の日には若干の改善が見られ、要介護状態で家に帰ってきた。
投薬と強制給餌を続けているうちに、だんだん強制給餌の餌が気に入ってきたと見えて、徐々に自分から食べるようになってきた。ただし手からのみ。
そんでもってさらにしばらくするとますます体調がよくなってきて、ちょっとずつなら自分で餌を食べられるまでに回復した。完全に奇跡が起きたようで、その後の血液検査でも数値の改善がめざましく、もちろん痛んだ肝臓は元に戻らないとは言え、残りの部分がきちんと仕事をし始めた模様。
国自体が滅びに向かっていくのと裏腹に、とめは生命を取り戻した。強いぜとめ。がんばったなとめ。