チルドレンクーデターに鈴木創士がゲスト入りした経緯、その因果と秘話

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事の発端の発端の発端

 

細井工房

 さて鈴木創士との馴れ初めに話を戻します。ホソイと鈴木創士がはじめてまともに言葉を交わしたのは80年代ではなく比較的最近のことでした。

 チルドバンマスは自宅にアトリエを持っていて真面目に仕事をしています。主にアナログの絵を描いていますがデジタルな日々も送ります。
 2010年のその時期、大仕事を抱えている真っ最中で壁一面に大きな絵があったりしたのですが、そうしながらも同時に「アマリリス名曲大全集」のためのDTP作業を行っていたころです。

アマリリス名曲大全集

 発売されるCD「アマリリス名曲大全集」の初期特典の電子書籍を作ることが決まっていて、それの手伝いをしていました。この電子書籍は「アマリリスと私」という豪華執筆陣による小説集です。
 すでに原稿が集まり、書籍の体を整え、表紙デザインを残すところまできていました。

 この日、アリスセイラーが細井工房にやって来てリスのイラストを描いていると、突然何人もの人がぞろぞろとやってきてアリスセイラーの写真を撮り始めました。いえ、突然やってきたというのは嘘で、写真撮影にやってくることはあらかじめわかっていました。写真集「Thus we live bit by bit」の撮影日だったのです。
 ドタバタと人が溢れかえり、突如撮影所となった細井工房でした。

 撮影が一段落し、このとき一団にいた鈴木創士が細井工房を眺め回して、ある一つの絵画作品に注目します。
「これ、マックス・エルンストですか?」もともと鈴木創士の読者でもあったチルドホソイはあまりの嬉しさに満面の笑顔で答えます。
「違います。私の作品です」
 これが始めて交わした会話でした。

 つまりエルンストは子供の頃から敬愛しているし作品の真似しましたし、そして青年のころは影響から脱皮を図ろうとしましたし、さらに大人になると脱皮を諦めて居直ることにしましたし、夢や神話やロプロプの影響下にある鳥のモチーフやBaBanensにおいて、すでに表層ではないというところにあった状態で、アルトーやバタイユやドゥルーズやジュネや中島らもの専門家が「エルンストですか」と見紛うほどであったということは、やはり表層ではない部分において直感したに他ならず、これこそ知性と知性の一目惚れ、一目会ったその日から、という状態であったということです。わけわかりませんが。

 そんなわけで、この短い会話こそがチルドレンクーデターに鈴木創士のゲスト参加を決定づけた瞬間だったと、発端を巡り巡って結論に達するのでした。

 

Thus we live bit by bit

 写真集「Thus we live bit by bit」のアリスセイラーの写真には、この日の細井工房での一時も収録されています。まことに記念すべき瞬間を写真に残していただいたものです。そしてこの写真集のアートディレクションをした人がニウバイルの一員でもある内山園壬その人です。
 
 この撮影の日こそがいろんな出来事を結びつける時空ポイントです。因果の糸がここに収束します。

 チルドレンクーデターに鈴木創士が参加している原因の糸を辿ると、それがそのまま NIGHT OF THE LIVING MAD の出演3バンドと因果の糸で結びつくことが明白になりました。

註釈

細井工房

hosoi kobo rogo mark
website: 細井工房 絵の仕事

バンマスが営む主に壁画や障壁画を描くアトリエ。意外と実績あり。

アマリリス名曲大全集

アマリリス名曲大全集(クリックAmazon)

1985~6年にテレグラフから発売された3枚の7インチ・シングルに1986~9年にキャプテンから発売されたLP、12インチから選んだまさに「名曲大全集」

付録「アマリリスと私」

初期購入者にプレゼントされた小説集「アマリリスと私」
アマリリスと私-表紙

アマリリスと私-もくじ

執筆陣:山崎春美、保山ひャン、シモーヌ深雪、細井尚登、嶽本野ばら、佐藤薫、アリスセイラー

Thus we live bit by bit

bbb
撮影:青木一成 アートディレクション:内山園壬
80年代インディーズのミュージシャン達の「その後」を追った写真集。
当サイト内のGoodsに詳細あります >> THUS WE LIVE BIT BY BIT

事の発端の発端の発端の発端

※ その前に、ここらあたりでBGMをオンにして雰囲気を盛り上げましょう

アリスセイラー

 因果の糸は偶然によって導かれたものでしょうか。いいえ違います。時空にばらまかれた幾多のエピソードの糸を巧みにたぐり寄せている女神がひとりおります。
 アリスセイラーです。

 アリスセイラーは他人を利用し使うだけ使って絞り尽くしてポイと捨てる人非人であると同時に、物事を自分の好きに動かすため小さな罠を貼っては伏線としてばらまきシナリオを構築する策士でもあります。そしてまた同時に少しの愛情粉をそれとなく撒いてお気に入りの人と人を結びつける天使でもあるのです。

 何となく偶然のように見える出会いやきっかけのエピソードその節々にアリスセイラーの影がちらつきます。まるで お化け 女神のように時空を越えて影を落とします。気づかれないように魔法の水たまりをチャッチャッと小さく蹴って水滴を人の足下に付けているのです。

 NIGHT OF THE LIVING MAD の一番最初のきっかけはアリスセイラーがチルドバンマスに言った「なあなあ、東京でチルドとアマリリスでライブやらへん?」という一言でした。
 しかしそのきっかけをさらに辿ると Monsters Night でした。あるいはEP-4の復活ムーブメントでした。しかしさらにそこに呼び込んだきっかけは写真集の撮影でした。細井工房での表紙絵の制作を行う日を撮影の日に合わせてお膳立てしたのはアリスセイラーでした。さらにきっかけでいえば、原初であるEP-4との関係性でしたが、考えてみれば佐藤薫との久しぶりの再会をお膳立てしたのもアリスセイラーでした。そしてさらに元はといえば復刻CD「アマリリス名曲大全集」のお手伝いさせたのも、小説や漫画を強制的に依頼して書かせたのも、まさに魔法の粉を振りまいていたのではないのか。

 発端やその発端、きっかけや因果に思いを巡らすと、そのどの場面にもアリスセイラーがいました。それとなく、偶然のように、しかし確実に彼女はそこにいて、にこやかに推移を見守っていたのです。つまり一連の事件のすべての現場に居合わせた最も怪しくなさそうな人物こそがもっとも怪しいやつだったのです。

 なんと全てが罠、誰も予想できない真犯人は各処に偏在するアリスセイラーなのであった!
 ゲームオーバー!

(BGMここまで)

註釈

アリスセイラー

アリスセイラー

エピローグ

ここまで馬鹿な読み物にお付き合いしていただいてありがとうございました。

    参考リンク
  • アマリリスと私-表紙 三度の笛 ホソイヒサト
  • Love to Love You Baby-01 Love to Love You Baby
  • ライブは2015年6月6日高円寺Highです。
    お待ちしております。


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