23 非連続生脱痕

森の妖精が時々道に迷ってババネンズに出くわします。

ちょうど学者のババネンズが考え事をしているときに現れた妖精もそうでした。学者ババネンズは言いました。
「森のことを考えてみたまえ。考えるだけで、妖精でいっぱいの森が現れるだろう。それが君たちの国だ」
あなたこそ素晴らしいひとですね、と妖精は思いましたが、野暮なので口には出さず、黙ってうなずくのでした。